ある人の勧めでNHKプロフェッショナル仕事の流儀「堀川高校」をみた。
堀川高校は数年前までは進学面では特段際立った実績のないごく普通の公立高校だったそうだ。
それが、この数年で急激に実績をあげ現在京都一の進学校として、特に京都大学への現役合格率が全国一という実績をつくり一躍有名になったそうだ。
中高一環でもなく普通の公立高校が短期間で脅威的に実績を伸ばしたことから"堀川の奇跡"と呼ばれているらしい。
受験実績を急激に伸ばしたというと、あまりいい印象をもたない人もいるかも知れない。
何か、即効性のある受験手法を訓練し、確かに受験には効果あるかも知れないが、テクニックに溺れる人材教育につながらないかとか、
特訓を厳しく行う先生が、生徒を厳しくゴリゴリ指導していくとか、
そういうイメージがある。
堀川高校の改革はそのいずれでもない。
番組で描かれている生徒の表情は決して、受験オタクの暗さや悲壮感はなく、さりとて肩に力の入ったイケイケもない。
明るくて、生き生きとしている。それも自然体に感じた。
堀川の奇跡といわれた改革のポイントは一言でいえば、生徒の持つ"知りたい"という人間として根源的な意欲を学ぶ意欲に結びつけ、あらに学力を向上させているということのようだ。
その学習意欲を掻き立てる仕組みのひとつに、探求基礎科という授業がある。
これは大学のゼミのように生徒がテーマを決め、そのテーマにそって調査や研究をし成果を発表するというものだとのこと。番組では"三秒ルールの信憑性"などユニークなテーマの数々が紹介されていた。
生徒は、自分が興味のあるテーマで探求していく、その過程を通じて、基礎知識や基礎学力の重要性を感じ、学習の意義や学習の面白さを体感していく。それが学習意欲を向上させ、しいては学力を向上させていくというサイクルと作り出しているらしい。
とても自然の流れで子供の学習能力を向上させているのである。
こういうことでこの受験競争を勝ち抜くことができるのか?とも思うが、
公立高校が実現していることにすごさを感じた。
私は経営者なので物事を企業経営に置き換えて考える職業習性があるが、この事例はとても参考になった。
生徒は、"知りたい"という根源的な欲求がある。堀川高校の荒瀬校長はその点に着目して学校改革を実現した。
企業において働く人は"自分の能力を発揮したい、その能力をもっと伸ばしたい"という根源的な欲求をもともと持っていると思う。
そこに焦点を当てたマネジメントとはどういう方法だろうか・・・という思いがめぐった。
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